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宇田川 昂; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 野島 敏幸*; 川上 和夫*; 大塚 正人*; 津久井 哲太郎*; 山本 泰*; 園田 克己*; 富田 晴彦*
JAERI-M 89-203, 20 Pages, 1989/12
室温で電子線照射したガラス繊維強化プラスチック(GFRP)の機械特性試験を行ない、耐放射線性を評価した。試験に供したGFRPは成形加工性が良く、かつ室温で耐放射線性に優れているエポキシ系マトリックスを用いて試作した。耐放射線性の最も良好なGFRPは、ジアミノジフェニルメタンで硬化したテトラグリシジルジアミノジフェニルメタンをマトリックスとした材料であり、90MGy照射したGFRPの77Kでの曲げ強度は1000MPa、123Kでの層間せん断強度は約70MPaを示し、未照射時のそれぞれの強度を保持していた。また、照射後の4Kにおける曲げ強度は、77Kで測定した値と同じ値を示すことが確認された。GFRPの耐放射線性に対するシランカップリング剤の種類と濃度の影響は、曲げ強度に効果を与えないが、劣化挙動は異なることが認められた。また、疲労試験では放射線劣化がより顕著に認められた。
嘉悦 勲
化学と工業, 31(9), p.727 - 729, 1978/00
防曇性コーティングについて現状と展望の解説を行ったものである。これまで、界面活性剤や撥水剤タイプの液体皮膜を作る方法が知られていたが効果の持続性がなかった。樹脂皮膜の形成がこれに代わって研究されたが、ハイドロンなどの例にみられるように実用化の域に達していない。防曇コーティングで最大の問題点は、防曇性を与えることでなく、防曇性と他の性質たとえば特に耐摩耗性を両立させることである。防曇性自体は容易に付与することができるが、親水性によって防曇機能を出す場合、防曇性が大きくなるほど耐摩耗性特に吸水時のそれは低下する。原研の開発したコーティングはこの点に関して現存するものの中で最善のバランスを有するものであるが、実用化には尚一歩の改良が要求されている。防曇コーティングへの潜在的なニーズは非常に大きいとみられ、原研の発表を機に顕在化しつつある。